船釣りの際の服装選びは、釣行の快適性と安全性に直結します。特に寒さは釣りの楽しさを大きく損ねる要因の一つで、「寒さに耐えかねて早々に退散」という経験をする人も少なくありません。一方で、暑さ対策も重要で適切な服装でなければ、熱中症のリスクも考えられます。この記事では季節ごとに船釣りに最適な服装や装備を紹介します。さらに、年間を通じて役立つアイテムもピックアップしているので、快適かつ安全に船釣りをおこなうときの参考にしてください。
【四季共通】船釣りに必要な服装・アイテム
船釣りの服装としてどの季節でも重要なものが5つあります。必要性の高いアイテムから順番に見ていきましょう。
ライフベスト
船釣りではライフベストは必須です。船を借りる場合には常備されている場合もありますが、自分の船で釣りをするなら必ず用意しましょう。2018年からライフベストの着用が義務になっています。ライフベストは万が一、海に落ちたときに命を守る要になるので体に合うものを用意しておきましょう。ライフジャケットなら寒い日には防寒具としても使えます。
レインウェア
レインウェアは、雨が降ってきたときに濡れて身体が冷えるのを防ぐために重要です。雨ガッパではなく、上下一対になっているレインウェアを用意しましょう。海上では天気が急変することもあるので必須アイテムです。また、寒い時期には防寒対策としても機能します。出航前にレインウェアを準備し、万が一の天候変化にも対応できるようにしましょう。
帽子
帽子は、日差しが強い日には日焼けを防ぐための重要な役割を果たします。また、寒い日には頭部からの熱損失を防ぎ、保温効果も期待できます。海上では直接日差しが当たるため、帽子がないと強い日差しに晒され続けることになります。さらに、釣りをしている際の針刺し事故などのトラブルから頭部を守る防具としても役立ちます。快適で安全な船釣りのためにも、身に着けておくといいでしょう。
マリンシューズ・長靴
船釣りでは滑りにくくて防水性がある靴が役立ちます。マリンシューズや長靴はオールシーズンで使えるので適しています。日焼けを気にしないなら夏場ならサンダルでも大丈夫ですが、甲板は滑りやすいので滑り止め付きのものを選ぶことが大切です。
サングラス・偏光グラス
海上では海からの日差しの反射があるので目がつらくなりがちです。サングラスや偏光グラスを用意すると、目を介した日焼けのリスクが減ります。また、仕掛けが目に飛んできたときのように、もしもの事故から目を守ってくれる役割もあります。
【季節別】船釣りにおすすめの服装
船釣りに適した服装は季節によって違います。地域による違いもありますが、季節ごとの気温や天候に合わせて以下のように選ぶのがおすすめです。
春の服装
春の船釣りでは、気温や天気の変化に対策できる服装を整えましょう。海に出ると風が吹き荒れていて体感温度が数度下がることもよくあります。穏やかな日でも夕方になると天候が崩れる地域もあるので注意が必要です。長袖シャツと長ズボンに身をまとい、ウィンドブレーカーを用意して出航するのがおすすめです。陸上で肌寒いと感じたときには普段よりもインナーを1枚プラスしましょう。特に下半身を温めると全身の血行が良くなるのでタイツを履くのは効果的です。
夏の服装
夏の船釣りでは暑さと日焼けの対策をしましょう。濡れても構わない服装であれば問題ないですが、長袖・長ズボンの方が日焼けをせずに済むのでおすすめです。日焼けをあまり気にしないなら半袖・半ズボンでも問題はありませんが、日焼け止めなどのUV対策はしておきましょう。薄いタイツのインナーを着て、カジュアルな半袖・半ズボンにするのも良いでしょう。ラッシュガードやアームカバーなどを使う手もあります。夏は服装の自由度が高いので、気軽な気持ちで決めましょう。
秋の服装
秋の船釣りでは、春と同様に気候が不安定になるリスクを考えて服装を整えることが重要です。天気が変化する可能性を前提にして上着を持っていくとよいでしょう。長袖、長ズボンを基本にして、ウィンドブレーカーなどの上着を用意し、急に寒くなったときに対応できるようにしておきます。トレーナーでも構いませんが、雨が降っても大丈夫なようにレインウェアは別に用意しておくことが大切です。
冬の服装
冬の海は日本海側と太平洋側でかなり風の影響が違いますが、甲板の上では体が冷えるので陸上にいるときよりも厚着をしましょう。ヒートテックなどの暖を取れるインナーを重ね着したり、靴下を二枚履いたりして寒さをしのいでいる人もいます。ダウン入りで防寒性が高く、防水性もあるジャンバーを着て出航しましょう。ネックウォーマーやレッグウォーマーなども寒さ対策の役に立ちます。靴もウィンターブーツにして足が冷えないようにするのがおすすめです。
まとめ
船釣りを快適に楽しむためには、服装に気を使うことが非常に重要です。春や秋には予想以上に寒さを感じることが多いため、暖かい上着を持参することは必須です。冬はさらに厳しい寒さに見舞われることがあるので、防寒対策を徹底しなければなりません。夏は日焼け防止を中心に考えた服装を選び、肌を守ることがポイントになります。また、季節によらずに突然の天候変化に備えて、帽子やレインウェアの準備も忘れずに行いましょう。
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