ボートの大きな魅力の一つは、自分の好みに合わせて艤装(ぎそう)できることにあります。こだわってカスタマイズしたボートでの釣りに憧れる方も多いのではないでしょうか。この記事では、艤装したボートで釣りを思う存分に楽しみたい方に向けて、ボート艤装のためのおすすめアイテムを紹介します。
ボートの艤装とは?
艤装とは、船舶に追加の装備を取り付けることを指します。例えばゴムボートであれば船外機(エンジン)を搭載するといったようなことです。また、新しい備品を追加することも艤装にあたります。休憩をより快適にするための椅子の設置、周囲を観察しやすくするための双眼鏡の取り付け、ボート釣りに便利なタモを購入し常に搭載しておくといったことも、広義の意味で艤装といえます。
ボート釣りでよく使われる艤装アイテム
ボートの艤装に使えるアイテムはたくさんありますが、釣り方によって備え付けたい艤装は違うので注意しましょう。ここではボート釣りでよく使われているおすすめの艤装アイテムを紹介します。
魚群探知機・GPS
魚群探知機(魚探)は、本格的にボート釣りをするときにおすすめの艤装アイテムです。ボート上から魚の群れを探し出せるので、効率的にポイントが見つけられます。また水深や海底の状況もわかるため、仕掛け選びの判断に役立ちます。GPS機能が付いているものであれば、沖合に出たときに場所を把握しやすく安全性の確保にもつながります。
ロッドホルダー
ロッドホルダーは、ロッドを使い分ける釣り方をするときに便利な艤装アイテムです。単筒で一本だけロッドを取り付けられる製品や、多数のロッドを取り付けられる製品があります。簡単なものであれば筒状の塩ビパイプなどで自作することも可能です。シンプルにロッドを立てかけるものや、ロッドを船体に沿って横に複数固定できるホルダーなどもあり、利用することでロッドの破損や船内スペースの確保に役立ちます。特にゴムボートなどの小さなボートで釣りをするときには必須のアイテムといっていいでしょう。
バトルステーション
バトルステーションは、大物を狙ってボート釣りをするときに重要な艤装です。バトルステーションがあれば大物とのファイトのときに体を固定し、ポンピングをスムーズに行えます。比較的スペースを取らずに取り付けられるので小型ボートでも設置可能です。
コマセホルダー・ボックスキーパー
コマセホルダーやボックスキーパーは、餌を格納するときに役に立つ艤装です。ボックスキーパーはコマセの保管のために使いますが、コマセホルダーは作業のサポートにもなります。コマセを使ってボート釣りをするときには重要なアイテムです。
イケス
イケスは、釣った魚を生きたまま保持したいときには必須の艤装です。ボート釣りで釣り上げた獲物を生かしておき、後でさばきたいという場合にはイケスを設置しましょう。
クリート
クリートはボートにロープを括り付けるために使用する金具です。アンカーを設置するときに用いるのが一般的です。クリートにロープを縛り付け、ロープの先端にアンカーを取り付けます。ボートが大きく動いてしまうことを防ぐためのアンカー設置に欠かせない艤装です。
フラッグ
フラッグは、自分の乗っているボートの存在を周囲に知らしめるために重要な役割を果たします。小さなゴムボートのときにはレーダーで検出されないことが多いので、フラッグを立てて視認性を高め、衝突などのリスクを減らすことが重要です。
スパンカー
スパンカーは船尾に取り付けて、船首の方向を維持するために設置するアイテムです。スパンカーを艤装すると、風に対して船の方向を一定に保つことができ、同じ場所に留まりやすくなります。
ドーリー
ドーリーはボートに取り付けるタイヤです。地上でボートを運搬するときはドーリーが必要な艤装になります。一体型のボートでは地上で輸送するときにはドーリーがないと大変です。インフレタブル(膨らませるタイプ)のゴムボートなら不要な場合もありますが、サイズが大きいものであればあった方が便利でしょう。
オーニング
オーニングは、ボートに取り付けられる日差しや雨から保護するための遮蔽物です。キャビンを持つボートでは、既に乗員を気象条件から守る構造がありますが、オープンスタイルのボートであれば、オーニングが役立ちます。オーニングを使用することで、直射日光の下での釣りや、雨天時の釣りにも対応できます。
まとめ
ボートの艤装は釣りを快適にしたり、釣果を上げたりするのに効果的です。自分のボートを手に入れたときには、艤装によって世界に一つだけのオリジナルボートを作り上げるのも楽しみのひとつです。ロッドホルダーの設置、フラッグやオーニングの取り付けくらいであればDIYで簡単にできます。ボート釣りを快適にする艤装を楽しんでみてはいかがでしょうか。
コメント